第1回 第2回 第3回
自己分析〜自分を知って、仕事を探そう〜
うがたえいじ

NPO法人仕事楽ネットワーク代表
有限会社オブリガート取締役社長
静岡大学非常勤講師
常葉学園短期大学非常勤講師、非常勤キャリアカウンセラー

1966年生まれ。島根県出身。静岡大学卒業後、静岡県内中小企業2社において10年以上総務・人事責任者として勤務。
新卒採用で採用担当・面接官として多くの学生と接してきた経験と自らの採用理論を武器に2001年採用・就職コンサルタントとして独立。
代表を務める有限会社とNPO法人での活動を通して、企業の採用・育成力の向上と若年者の就職・キャリア形成力の向上を目指している。
NPO法人日本キャリア開発協会会員CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)。
NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会AFP

自己分析って、なぜ必要?
自己分析は就活の第一歩とも言える作業です。書店に並ぶ就活対策本にも「就活はまず自己分析から」「自分を理解することから始めよう」「自分とじっくり向き合おう」などの言葉が目につきますが、そのやり方や考え方も様々で、自己分析はまさに「雲をつかむような話」かも知れません。
ただ、自己分析なしで納得のいく就活は進められないのも確かです。なぜなら自己分析によって整理した内容は就活を進める中で常に確認する自分の「基準」「バイブル」とも言えるからです。
ここでは、私お奨めの自己分析方法を3回シリーズでお伝えします。

なぜ自己分析をやるのか?
就活の目標の1つは、自分が納得できる就職先を選ぶ(探す)ことですね。
それでは質問します。
納得できる就職先(自分が行きたいと思う企業や仕事)は、どうやって見つけますか?
採用試験(応募書類や面接など)で、自分のことをしっかり伝えられますか?
就活を始める学生の方からはよくこんな回答が返ってきます。
そもそも自分のやりたいことが分からない
どんな企業、仕事があるのか分からない
人に自慢できる強みやアピールポイントがない
採用試験、特に面接では何をしゃべったらいいのか分からない…など
みなさんはどうですか?
上記のような回答が頭に浮かんだ方、不安に思う必要はありません!むしろ「やりたいことが分からない」「自分の強みがない」と思っている方こそ、これからお話しする自己分析をしっかり進めていくことで納得できる就職先を見つけるヒントがつかめ、面接などでもしっかり自分のことを伝えられるようになります。
自己分析の目的
(1) 納得できる就職先を見つけるため
(2) 応募書類や面接で自分のことをしっかり伝えるため

何をすればいいのか?
さて、自己分析の具体的な進め方は次回に詳しく触れますが、何をするのかについて整理しておきましょう。自己分析には、2つの目的があることを理解いただいたと思いますが、その目的に沿ったワーク(作業)を進めていくことになります。
work1 納得できる就職先を見つけるために必要な「企業や仕事を選ぶ基準づくり」
  「自分に合う」とか「やりがい」などにつながる条件や価値観を探していきます。
work2 応募書類や面接でアピールするための「自分自身を伝える基準づくり」
  過去、現在、将来の自分と向き合いながら自分らしいキーワードを探していきます。
ただし、自己分析とは言うものの自分一人で進めてもうまくできるものではありません。どちらかというと周りの人とコミュニケーションしたり、実際に企業や仕事を見たり、感じたりするなかで整理できることの方が多いと思います。
自分の周りにどんな人(社会人、友人、家族、知人)がいるのか(いたのか)を今から思い出しておきましょう。

そしてどんな企業や仕事があるのか、普段通る場所のお店や事務所の看板や働く人にも興味をもって見てみましょう。

どこまでやればいいのか
自己分析が終わればいよいよ就活本番です、と言いたいところですが、実は自己分析は終わりません。だって、「基準」「バイブル」なのですから常に今の自分と照らし合わせていくことになります。照らし合わせる過程では、新しいキーワードを書き加えたり、直したりの連続です。だから終わりがないのです。
自己分析は大切ですが、自己分析に時間ばかりかけていても実際の求職活動、行動につなげられません。「やりたいことが見つからないから就活が進まない」「自分の強みが分からないからエントリーシートが書けない」と言い出した先輩もいましたが、これでは本末転倒ですね。「お腹がすいているのにメニューが決まらないから食べない」と言っているようなものです。
自己分析をすることが就活の目的にならないように注意しましょう。
それでは次回以降、実際の自己分析の進め方についてお話したいと思います。お楽しみに。